南海電鉄が描く2050年の未来「沿線への誇りを礎に、関西にダイバーシティを築く事業家集団」という企業像
南海電鉄(南海電気鉄道)は、関西地方を代表する大手私鉄の一つです。
1884年(明治17年)の創業以来、大阪の難波駅から和歌山県、そして世界遺産の高野山までを結ぶ鉄道網を有し、地域住民の生活を支えるとともに、観光客にも人気の路線として、関西の交通インフラを支え、地域社会の発展に貢献してきました。また、単なる鉄道会社にとどまらず、不動産、ホテル、商業施設など、多角的な事業を展開し、沿線地域の活性化にも力を入れてきた企業です。
その南海電鉄が2050年に描く未来の企業像は、「沿線への誇りを礎に、関西にダイバーシティを築く事業家集団」です。
今回は、南海電鉄が目指す未来の企業像について書かせていただきます。
沿線への誇りを礎に、関西にダイバーシティを築く事業家集団とは
まず「関西にダイバーシティを築く事業家集団」の「ダイバーシティ」とは、多様性などを意味する”Diversity”と、多様性があふれる街を意味する”Diverse City”を掛け合わせた造語”DiverCity”です。
南海電鉄は、地域とともに発展し、多様な人々が幸せに暮らせるまちづくりを目指しています。そのため、モビリティ事業の拡充や、地域共生・共創に取り組むことを掲げています。また、関空という国際拠点と、なんばという多彩なまちを活かし、多様性を育んでいくことも目指している鉄道会社です。
130年以上の歴史のなかで培ってきた「南海らしさ」を大切にしながら、常に新しいことに挑戦し続けているのも魅力のひとつ。その結果、鉄道事業だけでなく、不動産事業やホテル事業など、多岐にわたる事業を展開しています。
また、鉄道会社として安全・安心な輸送サービスを提供するとともに、南海難波駅周辺の再開発など、地域の魅力を高めるためのまちづくりを積極的に推進するなど、地域社会の一員として、沿線住民の生活の質向上に貢献。他にも、世界遺産の高野山へのアクセス向上や、沿線地域の観光資源の発掘・活用など、観光客誘致による地域経済の活性化にも貢献しています。
関空という世界(アジア)とつながる玄関口と“なんば”という多彩なまちを繋いでいることから、グローバルな視点と地域への貢献を両立させ、多様な人々が共存できる社会の実現を目指しています。多言語対応や外国人観光客向けの案内表示の充実など、外国人観光客への対応を強化し、社内の多様性も推進するため、性別や国籍に関わらず、誰もが働きやすい環境づくりを進めています。
南海電鉄は、地域社会との共生、モビリティの提供、多様性の尊重、そして南海らしさという4つの要素を軸に、2050年の南海グループが目指す企業像から注力するコア事業と新たな事業創造への探索(未来探索)に取り組んでいるのが大きな特徴です。
南海電鉄の魅力
南海電鉄は、単に目的地へ移動するだけの手段ではありません。
最新車両の導入や、駅のリニューアルなど、利用する人たちが快適な旅を楽しめるような取り組みを続けています。また、高野山をはじめとする歴史ある街並み、自然豊かな観光地、美味しいグルメなど、南海沿線には魅力が満載です。関西国際空港へのアクセスも良く、観光やビジネスに便利です。
このように、地域に根ざした様々なイベントやサービスを提供しており、南海電鉄を通して、地域との繋がりを感じることができる魅力的な鉄道会社です。
南海電鉄の会社概要
社名 | 南海電気鉄道株式会社 Nankai Electric Railway Co.,Ltd. |
創業 | 1885年12月27日 |
設立 | 1925年3月26日 (会社の設立登記:1925年3月28日) |
資本金 | 729億8,365万4,121円 |
発行済 株式総数 | 1億1,340万2,446株 |
株主数 | 52,204名 |
従業員数 | 2,642名 |
本店 | 大阪市中央区難波五丁目1番60号 |
本社事務所 | 大阪市浪速区敷津東二丁目1番41号 |
事業内容 | 鉄道事業開発関連及び 付帯事業開発事業、流通事業、 土地建物賃貸事業 |
営業キロ程 | 154.8km |
車両数 | 698両 |
地域と共創し、未来を創る南海電鉄
南海電鉄は、地域社会との共生、モビリティの提供、多様性の尊重、そして未来への挑戦という4つの要素を軸に、持続可能な社会の実現を目指しています。これらの取り組みは、単に企業の利益追求だけでなく、地域社会全体の発展に貢献するものであり、南海電鉄の企業理念である「地域とともに歩み、社会に貢献する」を体現しています。